【スキンケアも春夏秋冬で衣替え】季節の変わり目の肌のお手入れ
肌は外気の状態によって変化していくものです。
いうなれば肌は環境で変化が起こる臓器なのです。そのためには環境にうまく順応させられるスキンケアを行うことが大切になってきます。
それぞれのシーズンでもスキンケアを変えるという方法は健やかな肌をキープするための知恵なのです。
■肌は外気で左右される臓器である
まず知っておくべきことは、肌は外にむき出しになっている臓器だということです。
そのため外気の変化、つまり環境でコンディションはどんどん変化していきます。
乾燥した環境であれば肌も乾いていきますし、湿度が高ければしっとりしていくというわけです。ですから環境次第で肌はコンディションが変わると考えておくことも大事です。
特に今は曖昧になってきたとはいえ、日本はかなり環境が変わる風土にあります。
つまり、春夏秋冬で肌のコンディションに変化があるということも知っておくべきでしょう。
年間を通し、まったく同じコンディションではいないといえるのが日本人の肌なのです。
その変化があってこそ、逆に言えば日本人の肌はきめ細かく美しいといえます。
春先は、春一番と気温の変化で皮脂と水分のバランスを崩しやすいですし、夏は湿度でしっとりしやすいです。
また、秋になってくると気温と湿度の変化で肌が乾燥しやすくなり、冬は乾燥と気温の低さに耐えるように順応させようと肌も変わるのです。
考えようによっては日本の風土は肌を自然な形でマッサージしているともいえるのではないでしょうか。
■環境次第で肌は趣を変えていく
肌のコンディションに沿ってスキンケアを変えることを実行している方は少なくはないですよね。
自分の肌は今、どんなお手入れをすべきなのかを判断できるのは、実は自分だけだからです。
環境の変化で肌のコンディションが変わるわけですから、お手入れもそれに沿う形で間違いはありません。
ですから年間を通し、自分の肌のコンディションを無視して、同じお手入れを強引に継続することは好ましいといえないのです。
肌がそれでは参ってしまいます。
肌を丈夫にさせるのは、同じお手入れの継続ではなく、臨機応変にスキンケアを変えてあげることなのです。
ですから春のスキンケアと夏のスキンケアが変わるのは当然だといえます。
肌を守る感覚で行うことがベストですし、環境を強引に買えるわけにもいきませんよね。
だからこそ化粧品が発達してきました。
ダイナミックに変化する環境に対して、うまく肌を守りつつ、順応させるために発達してきたとも言えます。
特に春夏秋冬があり、環境の変化が激しい日本なら当然の知恵だと言っても過言ではありません。
■人種ごとにルーツに沿った肌のタイプに育ってきた
乾燥し、さらに寒い気候で育まれている白人の肌は、乾燥に耐え、気温の低さに堪え切れるように表皮が分厚く、さらに角質層もかっちりと強くできています。
高い気温と乾燥が当たり前の環境にあって進化してきた黒人の肌も表皮は、しっかりしていて、なめし皮のように皮脂で肌を守るようにできあがっています。
人種のルーツで大きな違いがあるのです。
日本人は、湿度の高いアジアで進化してきた肌ですから、湿度に守られて進化してきたといえます。
そのため表皮が薄く、しかも乾燥に著しく弱いという性質があるのです。
見た目はきめ細かく美しいけれど、乾燥という環境に育まれていないので、
乾燥には弱いわけです。
これは弱点ではなく、性質であり、特性です。
それぞれの人種で肌の作りや特性は違います。
それぞれ肌に合うスキンケアを行ってきていますし、またその国特有のスキンケアはやはり肌に合っているというわけです。
油分で肌を守る文化もあれば、肌に水分をまず与える文化もあるのは、環境が作ってきたからと言えます。
自分の肌と向き合うことはルーツと向き合うことでもあるのです。
■スキンケアで環境の変化に対応させよう
現代では人種を問わず、さまざまな国で生活することが珍しくありません。
またハーフの方も増えています。
ですから肌のタイプは生まれ持ったものであっても、環境に注意してスキンケアで補い、順応させることがおすすめです。
上手に環境を受け入れていくことも健やかな美肌作りに役立ちます。
それに化粧品も豊富なのですから、環境次第で使うものを変えるという方法のスキンケアであれば、どんな環境にも順応できる仕組みも今は整えられています。
それを考えてヒントにすれば、沢山ある化粧品やスキンケアの方法にも迷いが少なくなると思いますよ。